2025年11月10日

日本三大秘境・椎葉村で挑む
復旧治山事業「天包2」 ― 災害に強い山づくりを未来へ ―
宮崎県椎葉村の不土野地区。
深い山々と清流に囲まれたこの地域は、日本三大秘境のひとつに数えられます。
ここで今、令和二年七月の豪雨で発生した大規模な土砂崩れの復旧を目的とした復旧治山事業「天包二」が進められています。
この工事は、再び土砂災害が発生した際にも被害を最小限に抑えるため、
流出する土砂や流木を受け止める治山ダムを築くものです。
山深き現場での挑戦
現場は日向市から車でおよそ二時間半。
細い林道を進んだ先の急峻な地形に位置します。
資材や重機の搬入には慎重な計画が求められ、安全を最優先に日々の作業が進められています。
使用するブロックは、椎葉村内の製作ヤードで製造されています。
地元での製作・運搬・施工の連携を通じて、地域とのつながりを大切にした取組が行われています。
現在、土石流ガード設置中!
治山ダムの上流側に「土石流ガード」の設置工事を進めています。
インフラDXで進化する施工管理
本工事では、地形や施工状況を立体的に把握できるデジタル施工計画を活用しています。
インフラDXの導入により、複雑な地形条件下でも工程の見える化と共有が進み、
より安全で確実な施工を支えています。
地域とともに進む復旧
工事に伴い、通行車両が増える区間では交通誘導員を配置し、
案内看板の設置など安全対策を徹底しています。
また、工事の進捗や安全対策を地域の皆さんにお知らせする「工事かわら版」を定期的に発行し、
理解と協力をいただきながら事業を進めています。
未来へつなぐ治山のかたち
旭建設は、自然と共に生きる椎葉の山々を守るため、
災害に強い山づくりを次の世代へと引き継ぐことを使命としています。
山を守り、人を守る。
その一つひとつの努力が、地域の未来を支える力になると信じています。

-05-rotated.jpg)

