社員の日記

2021年11月17日

夢の中へ

 久しぶりに若い時の夢を見た。歴史ある街が大好きだった自分は、卒業したら鹿児島(薩摩藩)に住んでみたいと思っていた。内定通知書が届いて、最初の赴任地が鹿児島であることが判り飛び上がって喜んだ記憶がある。その頃はバイクしか持っていなかったので、ひとりで史跡巡りを楽しんだ。桜島では、作家の林芙美子さんの「花の命はみじかくて 苦しきことのみ多かりき」と刻まれた石碑が心に残った。当時若かった自分は

あまり意味を深く考えた事はなかったが、年月を重ねた年頃になると、色々な事が凝縮された凄い句だなと感心させられる。また、西郷隆盛さんの史跡等を尋ねると偉人としての人柄が伝わってきた。

 次の赴任地は希望して山口(長州藩)に転勤させて貰った。防府市に住むようになり、中古自動車をやっと買って初恋の人とドライブを楽しんだ。彼女は熊毛郡田布施町出身で県病院の看護婦をしていた。田布施町は、岸信介・佐藤栄作総理大臣を輩出した町として広く知られている。今の岸防衛大臣の実家もある。

 最初の職場を退職した5月に初めて田布施町を訪ねた。父親に反対され、夢が叶わなかった初恋の人の故郷が見たいと思って。家内と2人でドライブしながら訪ねる途中、家内が「どうして田布施町へ来たの」と言うので、「佐藤栄作総理の墓参りがしたいのよ」とだけ答えた。家内は「フーン」としか言わなかった。昔の彼女の事は到底言えなかった。あの時の事が今頃夢に出てくる。初恋の人は今でも元気だろうか。認知症は大丈夫だろうかと・・・( ^ω^)

 

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