
動的3D空間伝送再現技術
みなさんこんにちは
先日、社員旅行 第1班として「EXPO2025 大阪・関西万博」に参加させて頂きました。
社員旅行の写真は第2班以降の皆様にお任せしつつ、
今回は、大阪・関西万博の人気パビリオンの一つ「NTTパビリオン」と
そこで紹介されている次世代通信技術「IOWN(アイオン)」についてご紹介します。
大阪・関西万博「NTTパビリオン」の写真↓↓↓
インターネット通信は、通信元と通信先の間で、複数の通信事業者の拠点機器をいくつも経由して届けられます。
従来の「光回線」と呼ばれる通信では、拠点間を結ぶケーブルには光ファイバーが使われているものの、
拠点内の機器間や機器内部では電気信号による通信が行われており、光信号と電気信号の変換処理が何度も発生します。
この変換処理によって、その都度遅延が生じていました。
IOWNでは、通信元から通信先までのケーブルおよび機器による通信経路が、すべて光信号で処理されるため、超高速・大容量・低遅延・省電力な通信が実現します。
NTTはこの技術により、従来比で伝送容量125倍、電力効率100倍、遅延1/200を目指しているそうです。
※以下のNTTのサイトからの引用した図です。
IOWNの何がすごい?技術的要素や活用例をわかりやすく解説! | DATA INSIGHT | NTTデータ – NTT DATA
NTTパビリオンでは、IOWNの技術を活用し、
遠隔地から動体の3D点群データをスキャンし、別の場所でリアルタイムに再現する「動的3D空間伝送再現技術」や、
音や映像に加えて振動も再現することで、その場にいるかのような臨場感を生み出す「触覚振動音場提示技術」などが紹介されていました。
現在の建設業では、レーザードローンや地上型レーザースキャナを使って現場をスキャンし、
一定の点群処理を経てPC上で3Dデータとして閲覧することが一般的です。
しかし、動いている物体をリアルタイムでスキャンし、その動きを別の場所で3Dとして再現できるというのは、まさに未来を感じさせる技術です。
この技術が建設業にも応用されれば、作業中の現場全体を遠隔地に再現し、より高度な遠隔監視や施工支援が可能になるかもしれません。
「動的3D空間伝送再現技術」や「触覚振動音場提示技術」が、建設業界で活用される日が待ち遠しいですね。
万博に行かれる方は、ぜひNTTパビリオンを訪れて、未来の通信技術を体感してみてください。